リニア・鉄道館 超個人的鑑賞(5)蒸気動車 [電車]

個人的に感動と興奮の嵐となっているリニア・鉄道館です。

新幹線や湘南カラーのようなおなじみの電車に何を感じるかは個人差が大きいと思いますが、
誰もが珍しがるだろう、まさに博物館級の珍しい車両もあります。

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そのひとつが、蒸気動車です。

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モハやクハは豆知識としてそれなりに知られてきましたが、ホジは普通に生活していたら聞かないでしょう。
私もかなり大人になるまで知りませんでした。

蒸気動車は、蒸気機関をエンジンとして自走する客車です。
(思い切って超簡単に言ってしまうと、客席が付いたSL。)
大正2年製で、昭和18年まで運転されたそうです。
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↓クリックで拡大します。
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車両の片側に、ボイラーがついています。
(↑中央の運転席の部分に注目! ↓先頭部の「機関室」に注目!!)
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小さな煙突も付いています。
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足下にはライトが当たっています。
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いい銘版です!
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このブログに来て下さる方には周知のこととは思いますが、
「気動車=ディーゼルカー」という置き換えが原則的にはNGなのは、気動車の群にはこの手の「ディーゼルエンジン以外の動力をつけ、かつ電気を動力をせず自走し、お客様を乗せる車両」があったからです。
....そういう話をしても、ディーゼル以外の気動車はマイナーすぎて、わかってもらえなかったこともありました。
自分は鉄道ライターじゃなくて一般向けの記事を作るからこそ、重要な点は押さえておきたいんだけど。

このホジくんの存在が、そんな○○編集者の意識を変えるものになることを期待します!!

ホジくんの存在が何でそんなに重要なのか。
以下は、他の読み物に書いてあったことを意訳し自分の考えを加えたものです。
このような車両が開発された裏には、当時アメリカなどで実用化された「自動車」の存在があります。
線路の敷設がいらず車体がコンパクトな自動車は、実用化当初から便利なものとして注目されました。
鉄道不要論も出てきました。
鉄道の建設によって国力増強を計っていた日本は、「こりゃいかん。強力なライバルが現れた!!」となり、自動車の発想を鉄道車両に取り入れて、こんな工夫をしてみたのでしょう。

モータリゼーションの萌芽は、昭和の初めの地点だったのです。←私が重要だと思うのはこの点。

鉄道は、最近落ちぶれて懐かしのアイテムになったわけではなくて、70年くらい車と戦っています。
50年くらい前に高速道路の建設が始まり、40年くらい前に起死回生を計って新幹線を作ったのです。
国作りの考え方、そして公共事業の切り替えにはとてつもなく時間がかかるんだなー、と思います。
蒸気動車の時代に、車と鉄道との共存を考えられたら、今の世の中は変わっていたと思います。

交通政策はもう後戻りできないけど、電力は今がチャンスかも。
と、ちょっと現実に戻った私でした。
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